水冷システムの自作:ペルチェで水冷の水を冷やす
ペルチェで流れる液体を冷却する水冷システムの作り方です。水槽の水を冷却する、電子機器を冷却する、水冷の水をペルチェで冷やす、といった使い方ができます
ペルチェの水冷システムを作ろうと思うと、どうしても水枕が必要なわけですが、ペルチェキットに適した水枕なんてそうそう売っていません。おとなしく水冷キットを使います。
でも、水冷キットだけでは水が流れません。ここでは、PCの冷却につかう水流ポンプを使ってみました。手動ポンプで流すという剛の者の方は、ポンプはいらないですね。
必要なもの
ペルチェキットのOCE-KT3。これで冷熱を作ります。キットについて詳しくは「ペルチェ製品比較」をご覧ください。
OCE-KT3用の水枕(水冷ジャケット)とネジのセット。この中に水を通すことで水を冷やします。(水冷ジャケットのサイズ詳細)
水を流すためのポンプです。電源にはACアダプタを使用します。
*別途購入の部品が少なくなるよう、ポンプを変更。2020年3月。
最大流量:4 L/min、最大揚程:3m、電圧:5~12V、チューブ接続:内径8mm、重量:109g
ポンプの電源として使います。様々な出力形式に対応できるので、ほかの機器類にも使えて便利。なのに、1600円程度とお買い得です。
*ポンプの変更に伴い変更。2020年3月
入力:AC100-240V/, 50/60Hz、 出力 3V/4.5V/5V/6V/7.5V/9V/12V,MAX2A
作り方
- ペルチェキット(OCE-KT3)を組み立てる。10分~15分ほどでできます
- ペルチェキットに水枕(水冷ジャケット)を取り付けます。間には熱伝導グリスを塗りましょう。取り付けネジは付属しています。
- 水冷システムはこれで完成。
- ひとまず完成のイメージ。内径6mmのチューブを切って、水枕(水冷ジャケット)の両方の口に取付けます。しかしこれでは液体が流れませんのでポンプをつなげます。
- 内径10mmのシリコンチューブを切り、水流ポンプPMP-400の両方の口につなげます。
- ポンプの吐き出し側につなげたチューブに異径ジョイント 6mmx10mmをつなげ、水枕(水冷ジャケット)のシリコンチューブの一方と接続します。
- ポンプの電源をつなげます。ドライブ用AC電源を使いますがこれは、出力がペリフェラル4ピンなのでポンプ側の電源入力(ファン用3ピン)と形状が合いません。AC電源にファン用電源変換ケーブルを繋げ形状を変換し、ポンプと接続します。
- ポンプの吸出し側チューブ、水枕(水冷ジャケット)のもう一方のシリコンチューブをタンク(水槽)に入れて完成!
冷やしたい液体を直接水冷ジャケットに通します。なので、飲み物を冷やすことはできません(ジャケット内を通った液体を飲んではいけません)。
魚などの水槽の水を冷やす場合は精製水などを通して、水枕(水冷ジャケット)、チューブ、ポンプ内部を洗浄しておきましょう。